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栄養指導コラム

ビタミンDは骨や筋肉にどんな影響があるの?

栄養指導コラム

2026/11/07 18:01 栄養指導コラム

こんにちは。

浜松・豊橋市のパーソナルトレーニングジム

S-pace【エスペース】です。

 

今回のコラムは

 

「ビタミンDは骨や筋肉にどんな影響があるの?」

 

についてです。

 

 

骨のための栄養というと、カルシウムを思い浮かべる人が多いでしょう。

そのカルシウムの吸収を助け、骨の正常な形成を支えるのがビタミンDです。

筋肉の機能にも関わるため、不足を防ぐことは、立つ、歩くといった日常動作を保つうえでも大切です。

 

一方、たくさん摂れば骨や筋肉が際限なく強くなるわけではありません。

食事、日光、運動の関係を整理し、サプリメントとの付き合い方も考えてみましょう。

 

 

1.骨の材料を生かすビタミン

 

 

 

骨は一度できたら変わらない構造物ではありません。

古い部分を壊し、新しい部分をつくる作業が常に行われています。

この骨のつくり替えには、カルシウムやリンなどの材料に加え、それらを利用する仕組みが必要です。

ビタミンDは腸からのカルシウム吸収を促し、骨に適切にミネラルを蓄える働きを支えます。

 

ビタミンDは、食べ物から摂るほか、皮膚が日光中の紫外線を受けることで体内でも作られます。

その後、主に肝臓と腎臓で段階的に変化し、体の中で働く形になります。

このため、摂取量だけでなく、日光を受ける機会や、肝臓・腎臓の状態なども関係します。

 

不足が重くなると、骨にミネラルを十分に沈着させられず、成人では骨軟化症を起こすことがあります。

骨の痛みや筋力低下につながる場合もあります。

一方、骨粗しょう症は骨の強度が低下し、骨折しやすくなる病気で、加齢やホルモンの変化など複数の要因が関わります。

この二つを同じものとして扱わないことが大切です。

 

カルシウムを摂っていても、ビタミンDが不足していれば、その利用を支える条件が十分でない可能性があります。

逆にビタミンDだけを補っても、食事全体が不足していれば骨の健康を支えきれません。

特定の栄養素を増やす前に、食事と生活を組み合わせて考えましょう。

 

 

2.筋肉との関係を知る

 

 

 

筋肉が力を出すときには、細胞内でカルシウムが働く仕組みが必要です。

ビタミンDはカルシウムの調整や筋肉の機能に関わるため、著しい不足では、

立ち上がりや階段の上り下りに使う筋肉の力が低下することがあります。

 

ただし、「最近脚が弱くなった」という訴えの原因が、すべてビタミンD不足というわけではありません。

 

筋力には、運動量、たんぱく質やエネルギーの摂取、神経の働き、病気なども関係します。

疲労感や筋肉痛だけで不足を判断し、自己流で高用量のサプリメントを飲み始めることは避けましょう。

症状が続くときは、生活の状況も含めて医療者に相談することが大切です。

 

血液中のビタミンDの状態を調べる際には、一般に「25ヒドロキシビタミンD」という指標を使います。

ただし、健康な人全員が定期的に検査する必要があるとはいえません。

検査が必要かどうかは、骨の病気、不足しやすい背景、治療内容などから判断します。

数値だけを高くすることが健康づくりの目標ではありません。

 

ポイント 

不足を補うことと、すでに足りている人が大量に追加することは別です。

筋肉を保つには、ビタミンDに加えて、運動と十分な食事も欠かせません。

 

 

3.どんな食べ物から摂れるのか

 

 

 

ビタミンDを含む身近な食品には、さけ、いわし、さんまなどの魚、卵、きのこ類があります。

種類や調理方法、食べる量によって含有量は変わるため、

「魚なら何でも同じ」「きのこを少し食べれば十分」とは考えないようにしましょう。

複数の食品を普段の献立に取り入れると、偏りを減らしやすくなります。

 

魚を調理する時間がない日は、缶詰や調理済みの魚を利用する方法もあります。

朝食に卵を加える、汁物にきのこを入れるなど、小さな工夫も選択肢です。

ただし、こうした一品を加えるだけで、必ず一日の必要量が満たせるわけではありません。

食べている量を含めて考えることが大切です。

 

牛乳やヨーグルトはカルシウム源になりますが、ビタミンDが十分に含まれるとは限りません。

栄養強化されている商品もあるため、成分表示を確認しましょう。

「骨によさそう」という印象だけで、カルシウムとビタミンDを同時に十分摂れていると判断しないことがポイント、です。

 

日本人の食事摂取基準2025年版では、成人のビタミンDの目安量は一日9.0マイクログラムです。

これは一般的な食生活を考えるための基準で、個人の不足を診断する境界や、病気を治療する投与量ではありません。

日光による産生にも配慮して使う必要があります。

 

・魚、卵、きのこ類などを献立に取り入れ、特定の食品だけに頼らない。

 

・カルシウム源になる食品と、たんぱく質を含む主菜も組み合わせる。

 

・栄養強化食品やサプリメントを使う場合は、一回量と一日分の量を区別して表示を確認する。

 

 

4.日光とは無理なく付き合う

 

 

 

皮膚でビタミンDが作られる量は、季節、緯度、時刻、天候、肌の状態、衣服などによって変わります。

そのため、「毎日何分浴びれば誰でも十分」という一律の時間は示せません。

夏と冬、地域の違いを無視して、同じ日光浴の時間を守ろうとしないことが大切です。

 

屋内中心の生活では、無理のない外出や散歩が、日光に触れる機会になります。

ただし、長時間の日焼けを勧めるものではありません。

紫外線は皮膚への害もあるため、暑さや紫外線の強さに配慮し、必要な日焼け対策を行いましょう。

日光だけで確実に不足を補おうとする考え方は避けてください。

 

高齢になると皮膚での産生能力が低下し、外出が減ることもあります。

日光を避ける必要がある病気、食事の偏り、消化吸収の障害などがある人も、不足に注意が必要な場合があります。

屋外に出られないことを責めるのではなく、食事の工夫や必要な補充について相談しましょう。

 

散歩をする場合は、骨や筋肉のための活動にもなります。

ただし、転倒しやすい道や、猛暑の時間帯を選ぶ必要はありません。

安全な時間と場所を選び、外出が難しい日は室内で体を動かすなど、栄養と運動をそれぞれ可能な方法で確保します。

 

日光に当たった実感や肌の色だけで、ビタミンDの充足状態を判断することはできません。

日焼けが足りないからと外出時間を増やし続けるより、食生活と健康状態を含めて考えるほうが実用的です。

 

 

5.サプリメントは多ければよいのか

 

 

 

サプリメントは、食事などで不足する分を補うために役立つことがあります。

しかし、健康な人が一律に追加すれば骨折が減るとは限りません。

2022年に報告された大規模試験では、一般的な中高年の成人約2万6千人で、ビタミンDを一日2,000IU追加しても、

全体として骨折は有意に減りませんでした。

 

この試験は、ビタミンD欠乏や骨粗しょう症のある人だけを選んだ研究ではありません。

したがって、「不足している人への補充も不要」と解釈するのは誤りです。

一方、必要性を確かめずに多く摂ることにも、根拠があるとはいえません。

研究の対象者と、自分の状況を区別して受け止めましょう。

 

ビタミンDは脂溶性で、過剰な摂取により血液中のカルシウムが高くなり、吐き気、強い喉の渇き、

腎臓への障害などを起こすことがあります。

成人の耐容上限量は一日100マイクログラムですが、これは目標量ではなく、

自己判断でそこまで増やしてよいという意味でもありません。

 

表示に使われる単位にも注意が必要です。

ビタミンDでは1マイクログラムが40IUに相当します。

複数の製品を使うときは、マルチビタミンやカルシウム製品に含まれる分も合計してください。

粒の大きさや「天然」という表示から、量や安全性を判断することはできません。

 

骨粗しょう症や腎臓病で処方される活性型ビタミンD製剤などは、市販のサプリメントと同じ扱いにはできません。

処方薬を自己判断でやめたり、サプリメントへ置き換えたりせず、

追加したい製品がある場合は医師や薬剤師に確認しましょう。

 

 

6.骨と筋肉を一緒に守る習慣

 

 

 

骨折を防ぎ、動きやすい体を保つには、栄養だけでなく運動と環境も大切です。

歩行や自分に合う筋トレ、バランスを保つ練習を組み合わせ、体に適切な刺激を与えましょう。

骨粗しょう症がある人や骨折後の人は、避けるべき動作や負荷を医療者に確認してから行います。

 

室内の段差、滑りやすい敷物、暗い通路などを見直すことも、日々の転倒対策になります。

骨が健康になるのを待ってから環境を整える必要はありません。

十分な食事を取り、安全に動き、転びにくい生活をつくることを並行して進めましょう。

 

背中や腰の痛みが続く、身長が以前より低くなった、軽い転倒で骨折したことがある場合は、

骨の状態を相談するきっかけになります。

ビタミンDだけで解決しようとせず、必要な検査や治療につなげることが大切です。

 

まずは、今日の食事と、普段の動く機会から見直してみましょう。

 

ポイント 

ビタミンDは、骨と筋肉を支える栄養の一つです。

食事を基本に、無理のない外出と運動を組み合わせ、不足が疑われるときは個別に相談しましょう。

 

 

 

 

 

浜松市(鴨江・葵東)、豊橋市にあるS-paceでは経験豊富なパーソナルトレーナーがおります。

今回ご紹介したもの以外にも腰痛予防のお尻のストレッチや腹圧向上のトレーニング、

肩コリ予防の運動など様々な運動をご提供できます。

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